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「第14回 その他の安全ラベル(Part 2)」

2021年7月26日発行

レーザラベルやGHS対応ラベルといった特殊なラベルについては、最新規格に対応したものを通常商品として取り扱っています。第14回では、これらのラベルについてご説明します。

 

レーザラベル

波長範囲180nm~1mmのレーザを放出するレーザ製品には、「JIS C 6802 レーザ製品の安全基準」に準拠したラベルを貼り付けなければなりません。「JIS C 6802」は、「IEC 60825-1 レーザ機器及びその使用者のための安全指針」を基に、技術的な内容および構成を変更することなく整合させた規格となります。ここでは、最新の規格「JIS C 6802:2014」に対応したラベルについて、一部ご紹介します。

■ レーザ放射ラベル

規格書で定義された語句を記載した警告ラベルを製品に貼り付ける必要があります(レーザ製品のクラスによって、内容は異なります)。

■ アクセスパネルラベル

各パネルを取り外したり移動したりした際に、レーザ放射に人体が被ばくする恐れがある場合には、アクセスパネルラベルを貼り付ける必要があります(レーザ製品のクラスによって、内容は異なります)。

■ セーフティインターロックパネルラベル

セーフティインターロックを容易に解除することができ、レーザ放射に人体が被ばくする恐れがある場合は、セーフティインターロックラベルを貼り付ける必要があります(レーザ製品のクラスによって、内容は異なります)。

■ 皮膚及び前眼部への潜在的危険性に対する警告ラベル

安全なクラス1レーザ製品においても、比較的高出力の高発散性ビームを持つレーザ製品の場合は、最近接点での被ばく放出量の測定が必要になります。その値がクラス3Bを超える場合は、皮膚及び前眼部障害に関する追加の警告表示及び使用者への情報提供が必要です(レーザ製品のクラスによって、内容は異なります)。

レーザラベルは、レーザ放射による被ばく放出レベルや、レーザ出力、波長範囲などに応じて、レーザ製品のクラス分けが行われ、クラスごとにレーザラベルの内容が細かく定められています。
『警告ラベル.com』では、さまざまなニーズに対応したレーザラベルをご提供しています。レーザラベルについてもっと詳しく知りたい場合は、以下のページをご覧ください。

GHS対応ラベル

GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals:化学品の分類および表示に関する世界調和システム)は、2003年に国連勧告として採択されました。GHSは、化学品の危険有害性を一定の基準に従って分類し、シンボル
ークなどを使用して分かりやすく表示し、その結果をラベルやSDS(Safety Data Sheet:安全データシート)に反映させ、災害防止および人の健康や環境の保護に役立てようとするものです。 「JIS Z 7252 GHSに基づく化学物質等の分類方法」と「JIS Z 7253 GHSに基づく化学品の危険有害性情報の伝達方法」に従って、GHSに基づいたSDSおよびGHS対応ラベルを作成します。

『警告ラベル.com』では、さまざまなニーズに対応したGHS対応ラベルをご提供しています。また、当社では、専門スタッフによるSDSの作成も対応可能です。GHS対応ラベルについてもっと詳しく知りたい場合は、以下のページをご覧ください。

 

取扱説明書への反映

レーザラベルやGHS対応ラベルは、製品に貼り付けたから安全ということではありません。安全に関連する全ての情報について、取扱説明書に記載し、ユーザーに漏れなく提供する必要があります。例えば、「JIS C 6802 レーザ製品の安全基準」では、以下のように定義されています。

JIS C 6802 8.1 使用者に対する情報
レーザ製品の製造業者は、全ての関連する安全情報を含めた取扱説明書又は操作説明書を提供するか,又は提供の責任をもたなければならない。次に示す安全情報の提供、及びどの追加情報が関連し、提供しなければならないかの決定は、製造業者側の責任とする。

まレーザ製品に関する注意事項や警告、レーザラベルの貼り付け位置、レーザ開口の位置、その他要求事項などについて、取扱説明書に記載しなければなりません。クラスによって細かく定められているため、詳細は、規格書でご確認ください。

また、GHS対応ラベルも同様に、化学品の危険有害性に関連する全ての情報を、取扱説明書に記載する必要があります。SDSに関しては、取扱説明書でユーザーに対し、「SDSを入手すること」や「作業を行う前にSDSを確認すること」といった内容も記載し、化学品のより安全な使用に誘導します。

ここまでさまざまなラベルについて触れてきました。これらのラベルで注意喚起をしているなら、ユーザーに伝わっているので十分ではないかと思われるかもしれません。しかし、取扱説明書には警告ラベルでは示すことができない情報を補足する役割があり、イラストや文章によって具体的に説明することが可能です。次回は、「警告ラベルと取扱説明書の関係性」について説明します。

(参考文献)

 

この連載記事は、お客さまの警告ラベルへの理解を深め、ご活用いただくためのものです。この内容に基づいて生じた事故や損害について、当社は一切の責任を負いません。あらかじめご了承ください。